店舗集客に効果的な「デジタルマーケティング」
店舗集客設計士のヤマモトヒデユキです。
今回のテーマは「小規模店舗の集客に効果的なデジタルマーケティング」について。
結論から先に言うと・・・
「インターネット上の検索履歴」と「位置情報」を掛け合わせた、
リアル行動で絞り込んだターゲットに対するWEB広告がおすすめです。
その理由については下記のとおりです。
まず、「デジタルマーケティング」の定義を理解しようとすると、
オムニチャネル? サプライチェーン? データドリブン? ビッグデータ?など、
大企業の最前線でかじっていない人からすると
小難しい横文字だらけで少しばかりとっつきにくいかもしれません。
乱暴だと言うひともいるかもしれませんが、要約すると…
商品やサービスを「認知」してから「購入」に至るまでのプロセス上の顧客接点のすべてにおいて、
様々なデータに基づいた最適な購買体験を提供し、
さらには購入後のお客様の評価データを、商品やサービスの開発や見直しに活かしていく。
そういった、「データという事実」から仮説を立て具体化する一連の活動が
「デジタルマーケティング」になります。
「デジタルマーケティング」といわれると
少しハードルが高いと感じてしまう小規模店舗が、
はじめの一歩として取り組むのであれば、
「狭義」のデジタルマーケティングともいえる
「デジタルプロモーション」を活用した店舗集客がおすすめです。
従来のプロモーションでは、
・性別、年齢、家族構成といった人口統計分布を軸としたターゲットの絞り込み
・価値観やライフスタイルといった心理的条件を軸としたターゲットの絞り込み
・都市や市町村といった地理的条件を軸としたターゲットの絞り込み
が中心で、
どれもこれも絞り込んだターゲットの傾向を一定程度同質とみなすには、
どうしても荒くなってしまいます。
ところが、今は
「インターネット上での検索履歴」や「位置情報」といった
リアル行動でターゲットを絞り込むことができる時代です。
例えば、「マンション建築」や「収益不動産」というインターネット上の検索履歴と
「レクサスのディーラーに立ち寄った」という位置情報を掛け合わせれば、
かなりの確率で高所得者層を絞り込むことができます。
他にも「子育てマーケット」を狙うのであれば、
従来は「母親・女性」というセグメンテーションを必須としがちですが、
例えば「赤ちゃん 激しく泣く」という
インターネット上の検索履歴でターゲットをとらえると、
今まで取りこぼしていた
「甥っ子や姪っ子を面倒見る叔父」「孫の面倒を見る祖父」といった、
あなたの店の情報を必要としている
母親以外のターゲットにアプローチすることが出来るようになります。
つまり、デジタルの進化によって
セグメンテーションを「属性」から「状況」に変えることで
ターゲティング精度がグッと上がるということです。
ライフスタイルが多様化したマーケット成熟期においては、
ターゲットを細かく絞り込み、
そのターゲットの関心に訴えるコンテンツを届けなければ振り向ていもらえません。
あなたの店舗で提供する商品やサービスを必要とするお客様は、
どんなワードでインターネット検索し、
どんな場所へ立ち寄っているでしょうか?
そんな仮説をしっかり立てて絞り込んだ、
ターゲットのPCやスマートフォンに、
WEB広告を通じてあなたの店舗の情報をお届けし集客につなげていくことも、
小規模店舗で取り入れることのできる立派なデジタルマーケティングです。
以上、参考になれば幸いです。
店舗集客コンサルタント ヤマモトヒデユキ