店舗集客のための「ポジショニング」で唯一重要なこと
店舗集客設計士のヤマモトヒデユキです。
今回のテーマは「ポジショニングを行ううえで唯一重要なこと」について。
結論から先に言うと…
「戦わずして勝つための位置取り」と解釈されることの多いポジショニング。
もちろん、そういった理屈固めも大切なのですが、
狙ったターゲットに伝わらなければ、高尚な理屈もまったく意味を持ちません。
つまり理屈抜きに「なんとなく良さそう!」と
ターゲットの心に響く世界観をつくることが重要となります。
「戦わずして勝つこと」とは、
強力なライバルと同じポジションをとらないことであり、
理論上は「ブルーオーシャン」と称されるような空白地を見つけることになります。
基本的なポジショニングの有効な方法として
・品質軸
・効率軸
・サービス軸
の3つの軸によるアプローチがあります。
マクドナルドより美味しいハンバーガーショップはたくさんありますが、
マクドナルドより儲けているハンバーガーショップはない。
という話をターゲティングの記事でも触れましたが、
マクドナルドは「効率的なオペレーション」という軸で
「手軽にハンバーガーを食べることのできるお店」という世界観を構築しています。
上記3つの軸のすべてのレベルをあげていくことが理想的ではありますが
個人商店などの小規模店舗であれば、あまり気負わずに
最低限のレベルをクリアするぐらいの気持ちで取り組みましょう。
それよりも、まず注力すべきは、どれか1つの軸で「NO.1」を目指すこと。
ここでも
2番目に高い「北岳」を知っている人は少ないですが、
1番目に高い「富士山」は誰もが知っています。
といった例えで「NO.1」の重要性を説明し
「富士山を目指しましょう!」と語る、間違ったコンサルタントが多いのですが、
目的は「戦わずに勝つこと」なので、
富士山を目指したり、富士山と高さを競ったり…という話ではなく
・「下山後30分で温泉に入れる」(効率軸)とか
・「ロープウェイで標高3,000mまで一気に」(サービス軸)とか
・「日本一美しい稜線を眺めながら歩ける縦走コース」(品質軸)とか
狙ったターゲットの価値基準に対しての「NO.1」を目指すことが重要です。
「差別化」とは、ライバルと戦うこと。
「独自化」とは、ライバルと戦わないこと。
すなわち、既にある商品やサービスで満たされていない顧客を開拓し
新しい価値を提供することが正しいポジショニング戦略となります。
このように、当ブログのカテゴリーにある
「理想の顧客を決定する」ことと「独自の価値を創出する」ことは常に隣り合わせであり
その作業を何度も行ったり来たりすることがパワフルな店舗集客力を生み出すことになります。
・ライバルと戦わない独自化
・ターゲット視点の価値提供
この2つを磨きあげることが、
「ターゲットの心に響く世界観」を創出する最短コースなのです。
以上、参考になれば幸いです。
店舗集客コンサルタント ヤマモトヒデユキ